装置のリモートモニタリング(遠隔監視)と早期故障診断
2019/06/02
『ワン・スマート・プラットフォーム』
アドバンテックとパートナー企業が共同開発したクラウドベースのソリューションにより、冷却塔メーカーの自社装置の寿命を延ばし、業務労力に関わるコストパフォーマンス改善に成功しました。

本案件のクライアントについて
スペインを拠点とするこの企業は、最高のエネルギー効率を得るために設計された冷却塔、蒸発凝縮器、断熱装置を設計・製造しております。同社は長年にわたり、世界中で何万台もの冷却塔を製造・設置した実績があります。

今回ご紹介するソリューションにより、冷却塔の所有者とパートナー顧客である製造業者は、装置の性能を遠隔で監視することができ、故障したハードウェアを早期に発見し、タイムリーな処置を施すことが可能になりました。ユーザーフレンドリーなダッシュボードを通じ、製造業者側はシステムの詳細を確認し、パフォーマンスを常に最新の状態に保てるので信頼性の高いプラットフォームを受ける事ができました。
プロセスー工程について
アドバンテックのスマートエッジプラットフォーム:『ECUシリーズ&EdgeLink』は、冷却塔にあるスマートコントロールキャビネット内の電気接続に簡単に取り付けることができます(Modbus TCP)。ECUのデバイスがModbusTCPデータをtelcoネットワーク経由で EricssonCloud IoT Accelerator へ送信します。ソフトウェアは、制御システムからプロトコル変換、イベント処理、そしてデータロギング等を適切なデータ形式へと変換し、ダッシュボード画面上でわかりやすくブロードキャスト配信させるよう、ユーザーフレンドリーな状態へと切り替えさせます。このソリューションは、ほぼすべての産業用ハードウェアデバイスとクラウドベースのプラットフォームに接続できます。この場合、クライアントは各タワーのパフォーマンスや健全性に関する情報を、即座に生中継のような状態で受け取ることができます。

顧客側は、計画外のメンテナンス作業を最小限に抑えながら、設置された各冷却塔の稼働時間を大幅に向上できます。このソリューションを導入する前までは、冷却塔のダウンタイムは予期できないかつ歓迎されない工場の停止につながっていました。そのため、顧客の情報を中央監視ポイントに接続することがシステム要件となりました。
エンドユーザーにとっての利点
メーカーや代理店業者にとっての利点

当社の製品群は、Ericsson Cloud IoT Accelerator をベースにしています。詳細は以下の通り:
- LWM2Mプロトコルを搭載しており、今後数年で予想される何千もの冷却塔のアップグレードに対応したゼロタッチを簡単に実現。
セルラー接続のため、世界中で動作可能
IoTゲートウェイ:『ECU-1251』がModbus TCP を使用して既存のPLCに簡単に接続
『ECU-1251』の Modbus シリアルポートが、アドバンテックの『WISEシリーズ』または『ADAMシリーズ』等のユニットを使用して、より多くのセンサ入力を取得するための即時アップグレードを提供(例:プログラミングにより、無償ダウンロード可能なソフトウェアを使用して簡単に構成が可能)。
結論として、アドバンテックは『共創(Co-Creation)』を、IoTプロジェクトを成功させるための重要な要素と考えております。