既存設備を活かすエッジAIセキュリティを提供
8/20/2020
概要
法人・個人を問わず、監視カメラは常時稼働するセキュリティ基盤として、現代の安全管理や防犯対策に欠かせない存在です。カメラは現場の状況を継続的に記録し、事後検証を可能にする映像アーカイブを提供します。一方で、セキュリティニーズの高度化に伴い、従来の記録用途に加え、リアルタイムでの映像解析が不可欠となっています。このような背景から、精度の高いイベント検知とリアルタイムな警告通知を実現するセキュリティシステムへの需要が高まっています。今後のセキュリティシステムには、さまざまな環境下において24時間365日、脅威をリアルタイムに検知できる高度な技術が求められます。
本ソリューションは、既存の監視カメラ映像にエッジAIを適用し、ネットワークエッジでリアルタイム解析を行うことで、高度な安全管理機能を実現します。解析結果に基づき、検知した事象が実際のリスクか誤検知かを的確に判断し、関連する録画映像や静止画とともにスマートフォンなどへ即時通知します。これにより、新たなセキュリティ設備の追加や高価なセンサー設置を抑えつつ、運用・保守コストの削減にも貢献します。
システム要件
既存の標準的かつ低コストな監視インフラを活かしつつ、専用AIソフトウェアを搭載した次世代のスマートセキュリティシステムを開発する、という市場ニーズの広まりを背景に本プロジェクトは始動しました。本事例において顧客は、エンドユーザーに対して高い信頼性とコストパフォーマンスを兼ね備えた監視システムを提供すべく、個人向けセキュリティの高度化を模索していました。
本システムを具現化する上で、満たすべき具体的な要求事項は以下の通りです:
- 既存の標準的な監視機器とのシームレスな連携
- 国際規格への準拠
- リアルタイム画像解析・識別・警告・通知機能
- 現場検証に基づく確かな信頼性と長期にわたる安定稼働
- 提供サービス品質の改善
- 低コストで高効率なシステム
- 認証取得製品と安定した生産・供給体制
- 製品保証と導入後サポート体制
システム概要
第1層と第2層のデバイスは同一ネットワーク上で連携し、カメラからのRTSPストリーミング映像を解析ソフトウェアが受信します。これをMIC-710AILの高い処理性能とディープニューラルネットワーク技術により解析することで、不審な事象をリアルタイムで検出します。さらに、NVIDIAの組込み向けアクセラレーション技術を最大限活用するソフトウェアパイプラインにより、4台のカメラ映像を同時かつ安定して処理することが可能です。クラウド構成では、エッジデバイスから送信されるすべての通知履歴を蓄積・管理でき、専用のWEBインターフェイスからユーザー管理やカメラ設定、関心領域(ROI)を指定した監視が行えます。加えて第4層では、動体検知や顔認識、感度設定、スケジュールなど、カメラごとの通知条件を柔軟にカスタマイズできます。
導入製品
- MIC-710AI/MIC-710AIL:NVIDIA Jetson Nano™ に基づくAI推論システム
- AIトレーニングモデル
- Wesmart監視ソリューション
- エッジカメラ
まとめ
個人および企業において、人身・資産保護の重要性が高まる中、監視セキュリティシステムへの依存度は年々増加しています。それに伴い、既存インフラを有効活用する重要性も一層高まっています。こうした背景から、実績あるハードウェアと最新のエッジAI技術を融合したソリューションの導入が不可欠となっています。 本取り組みにおいて当社は、システム高度化に必要なすべての要素を網羅した包括的な製品パッケージを提供しました。既存の監視設備をそのまま活用できるため、顧客はソフトウェア開発に専念することが可能です。 また、アドバンテック製品およびサービスの採用により、コスト効率の最適化、高品質の確保、さらには充実したアフターサポートと技術支援を実現しています。
実績あるハードウェアと高度なAIを融合した本プラットフォームは、包括的なエッジAIセキュリティソリューションの構築に最適な選択です。
パートナー企業:Wesmart
地域:イスラエル