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Gigatek、ESG経営の推進に向けエネルギー効率の最適化を実現

03-01-2023

パートナー企業:Gigatek、S&E Technology

業界:エレクトロニクス (電子機器製造)

地域:台湾

インタビュー協

Quan-Wei Wei 氏(Gigatek社 社長室 プロジェクトマネージャー)

Zhao-Geng Tsai 氏(S&E Technology社 管理部門 副社長)

はじめに

 世界的な環境意識の高まりやエネルギー供給の制限を背景に、エネルギー管理の最適化は今や不可欠な課題となっています。1984年の設立以来、Gigatek社はエネルギー管理に対する新興市場の需要動向を常に先見的に捉えてきました。これに伴い、同社は2016年にS&E Technology社を設立し、エネルギー管理に関するソフトウェアおよびハードウェアの統合サービスの提供を開始しました。

 今回、Gigatek社は環境の持続可能性をさらに推進するため、アドバンテックのiFactory EHS (環境・健康・安全) ソリューションを統合。自社工場におけるエネルギー使用量を最適化するエネルギー管理システム (EMS) を構築し、同社が掲げる「環境サステナビリティの推進」という企業目標の実現へと舵を切りました。

アドバンテック製品を活用した次世代EMS構築

 Gigatek社のプロジェクトマネージャーであるQuan-Wei Wei氏によると、同社は2017年に省エネプロジェクトを発足。S&E Technology社の支援のもと、2つのフェーズに分けてエネルギー管理システム (EMS) の構築を進めてきました。

 第一フェーズでは、コンプレッサや空調、生産機械など、工場内で特に消費電力の大きい設備に焦点を当てました。続く第二フェーズでは、配電盤や水ポ​​ンプ、ポンプモータなどの周辺設備を対象に据え、すべての使用ポイントにおける設備のインテリジェント制御を段階的に実現しました。

 S&E Technology社の副社長であるZhao-Geng Tsai氏は、システムアーキテクチャの観点から次のように説明します。第一フェーズでは、すべての電気設備にデジタルメータを設置し、グラフィック制御ソフトウェア「WebAccess」を用いてデータを収集・分析しました。そして、ビルエネルギー管理システム (BEMS) に組み込まれたダッシュボードを活用し、エネルギー消費の全体像を可視化するレポートを作成しました。

 第二フェーズにおけるシステムの進化に伴い、S&E Technology社は従来のBEMSを、モジュール型のソフトウェアプラットフォームである「iFactory EHS」へとアップグレードしました。これにより、各階の配電盤を拡張し、プラグアンドプレイ対応のデジタルサイネージを用いて、エネルギー消費データをリアルタイムで表示することが可能となりました。さらに「iFactory EHS」は、カーボンアセット管理、工場巡回・点検、エネルギー需要予測などの先進的な機能を備えており、将来的な機能拡張にも柔軟に対応できます。

 実際の運用レベルでは、システムから設備のエネルギー消費データを出力し、Gigatek社の管理要件に合わせた専用レポートを生成しています。定期的に各部門へレポートが配信されるため、部門責任者はシステムにログインすることなく、工場の特定エリアにおけるエネルギー消費状況を把握できます。これにより、責任者が従業員に対して自主的な節電を促すなど、電力の過剰消費を未然に防ぐ体制が確立されました。

エネルギー削減と設備性能に革新をもたらす2つの利点

 「iFactory EHS」を活用したエネルギー管理システム (EMS) の導入により、Gigatek社は年間約25,700米ドル(約380万円※)の電気料金削減を達成。同時に、以下に示す2つの主要な省エネ効果を実現しました。同社のWei氏は、EMSを通じてエネルギー消費動向を正確に把握したことで、複数の効果的な省エネ戦略を策定できたと説明します。具体的には、消費電力の急激なスパイク(頂点)を招く全電気設備の一斉起動を回避することや、室内の温度変化に連動させて最適なエアコンの稼働台数を制御することなどが挙げられます。これらの戦略の積み重ねにより、工場全体の電力消費量が大幅に削減されました。従来のGigatek社では、機器が破損するか、あるいは完全に使用不能になってから交換を行うのが一般的でした。しかし、EMSの導入後は、機器の経年劣化によるパフォーマンス低下を早期に識別できるようになりました。これにより、適切なタイミングでの迅速な機器交換が可能となり、工場の生産安定性と一定の性能維持に貢献しています。

アドバンテックとの協創で実現する企業のESG経営実装

 S&E Technology社のTsai氏は、「アドバンテックが提供する包括的なソリューションこそが、Gigatek社が省エネへの取り組みを成功させ、具体的な成果を示すことができた鍵の一つです」と説明します。今回アドバンテックが提供したソリューションには、デジタルメーター、デジタルサイネージ、iFactory EHS、サーバ、および多様なソフトウェアやハードウェアが含まれています。

 さらに、アドバンテックのソリューションは広範なアプリケーションシナリオをカバーできるという強みを持っています。エネルギーデータの取得・集約・管理から、最終的なデータの可視化に至るまで一貫して対応しているため、S&E Technology社は複雑なエネルギー消費データを容易に管理することが可能となりました。また、プロジェクトの立ち上げから実行の全行程において、問題が発生した際にはアドバンテックが即座に技術サポートを提供したことで、プロジェクトのスムーズな完遂が実現しました。

 今後、S&E Technology社はアドバンテックとの連携をさらに強化していく方針です。アドバンテックのソフトウェアスイートを活用してIoTアプリケーションを再開発し、同社の産業用クラウド「WISE-iFactory」へと移植・統合を進めていきます。これにより、IoTアプリケーションの実装を加速させ、企業のエネルギー管理の最適化と、実効性のあるESGポリシーの導入・推進を強力に支援してまいります。


「アドバンテックの包括的なソリューションこそが、Gigatek社が省エネへの取り組みを成功させ、具体的な成果を示すことができた鍵の一つです」 ―― Gigatek社 プロジェクトマネージャー Quan-Wei Wei 氏

ソリューションとメリット

 アドバンテックの「iFactory EHS」ソリューションは、データの収集、分析、そして管理上のインサイト(知見)の提供を通じて、エネルギー使用の最適化と無駄の排除を実現します。これにより、企業における運用コストの削減と、環境サステナビリティ目標の達成を強力に支援します。さらに、本システムは優れたモジュール性を備えており、エネルギー管理にとどまらず、カーボンアセット管理、工場巡回・点検、エネルギー需要予測といった先進的な機能を提供。持続可能な工場管理に向けた多角的なソリューションを展開しています。

本事例のメリット

  • 年間約25,700米ドル(約380万円※)の電気料金削減を達成
  • 継続的な電力消費量の削減を促進
  • 機器パフォーマンスの維持と最適化を両立