【事例】デジタル化されたスマート運用保守により、新型のスマートグリーン産業パークにおけるコスト削減・利益増大をサポート
2021/10/04

背景
◆中国のカーボンニュートラル環境目標
IoT、デジタルツイン、AIなど新興技術の発展に伴い、従来の建築物は、センサーを有し、常時インターネット接続された「インテリジェントビル」へと徐々に進化しています。人々の安全な食住空間として、高水準の総合的管理能力により、建築物もネットワーク化、人間への最適化、スマート化の方向へと急速に発展しています。通常の建築と比べ、インテリジェントビルは、高効率な管理手段および先進的なリソース利用設や、高効率なスマート化管理プラットフォームと連動した運営方式によって、インテリジェントビルでは
- 自身のエネルギー消費を効率的に低下させることが可能となっており、使用コストを約30%削減できると見込まれる
- 全ライフサイクルにおけるビル管理システムのメンテナンスコストの15%を10年以内に減少させることができる。
- 居住者の仕事効率の改善および生活の質の向上を効果的にサポートして、いっそう快適な環境を実現することができます。

臨港エリアの取組の紹介
◆iBuidingの構成 (デジタルツインによるデジタルスマート産業パークの構築)
また、アドバンテックのデジタルツインプラットフォーム「WISE-PaaS/InsightAPM」でエッジデータを集約、建築物中の各設備、各部品、各センサーをバーチャル空間に構築することで、デジタル世界に実物と対応するデジタル化建築物を再構築しています。 これによって、建築物内の全要素のデジタル化およびバーチャル化、ステータスのリアルタイム化および可視化を実現し、物理空間上の実体世界と情報空間上のバーチャル世界の共存、融合状態を形成しています。
◆データ化による緻密な管理で 高効率・省エネを実現
省エネは、臨港スマート産業パークの大きな特色です。産業パークでは、休閑地を合理的に利用することにより、分散型の太陽光発電、小型風力発電所を建設しており、電力消費量が平常である期間および少ない期間に自家発電電力を利用してエネルギー貯蔵を行い、電力消費量のピーク時にそれを放電して使用することにより、ピーク時の電力負荷を低下させ、エネルギー使用コストを節約します。
アドバンテックのインテリジェントビル管理プラットフォーム「iBuilding」では、 太陽光発電、風力発電、エネルギー貯蔵、電気二重層コンデンサなどの互いに独立したサブシステムの統合を行うとともに、コンフィギュレーションソフトウェア「WebAccess」を大型のバックエンドモニタリングシステムとして組み合わせることによって、データの可視化表示を行います。また、企業の商用電源データを収集することにより、企業の電力使用データの分析を行うとともに、空調、暖房、照明、エレベータ、ITデバイスなどの業務用品と有機的に結合させて、エリア、部門、電力使用設備タイプ別に細分化および当量換算を行い、前年同期比分析、前期比分析およびエネルギー使用量の追跡・比較の結果を提供します。さらに、ユーザーによるエネルギー使用料金の明細の整理、および漏洩などによるエネルギー浪費の速やかな発見に役立つよう、電力消費量のピーク時・平常時・少量時それぞれのエネルギー使用データおよび報告書を提供することも可能です。
- 毎月平均で電力使用量約3000kwh
- 二酸化炭素排出量約3トン

スマート化管理により、人件費を40%削減
◆臨港スマート産業パークの問題
このほか、アドバンテックのインテリジェントビル管理ソリューション「iBuilding」はさらに、デジタル化インデックス管理システムを確立し、設備の使用可能率、設備の稼働率、故障率、保全完了率、巡回検査完了率、検査漏れ率などについて管理を行うことにより、運用保守基準の整備および最適化を全面的に実現し、よりよいサービス体験を形成することができます。
今後の展開
WISE-PaaSおよびWISE-Marketplace
WISE-PaaSプラットフォームのエッジ・ツー・クラウドの完全なアーキテクチャを利用すれば、データの収集、分析、管理、およびアプリケーションの万全な開発環境、ローコード、使用の利便性を実現することができます。産業用クラウドマーケットプレイス「WISE-Marketplace」を利用すれば、業界ソリューションの構築およびビジネスの展開を加速させることができます!
インテリジェントビル管理ソリューション「iBuilding」
建築物内の様々なサブシステムについて、モニタリング、管理およびデジタル化サービス実施のための統一的なプラットフォームサービスを提供し、建築物の運営効率およびサービス品質を向上させると同時に、建築物のエコイメージをも向上させ、全く新しいサービスモデルおよびユーザー体験を作り出します。