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アドバンテックとSpingence社によるNTT ARC次世代自動運転基盤の高度化支援体制

2026/03/03
Spingence

所在地:日本

国際的なテクノロジー連携における新基準

国際技術連携の新基準:アドバンテックとSpingence社によるNTT ARC次世代自動運転基盤の高度化支援体制

 自動運転車が研究室段階から実社会での運用へと移行する中で、安全性が重要な課題となっています。自動運転システムの適合性と信頼性を高めるため、NTTデータグループの一員であるNTT DATA Automobiligence Research Center(ARC)は、アドバンテック、Spingence社、日本拠点のインテグレーションパートナーであるForcesteed Robotics(FSR)の3社と連携しています。各社は、アドバンテック製のSKY-602E3 GPUサーバとSpingenceのオンプレミスAIソリューション「Edgestar」を組み合わせ、生成AIを活用した次世代自動運転システムの開発を推進しています。

生成AIを活用した安全性重視の自動運転システム

 NTT DATA Automobiligence Research Centerは1973年の設立以来、約50年にわたり自動運転技術の研究開発に取り組み、先端研究からシステム開発、コンサルティングに至るまで幅広い実績を積み重ねてきました。近年ではAI、特に生成AIが認識・推論・意思決定の高度化にどのように寄与できるかを検証し、安全性の高い自動運転の実現に向けて積極的に研究を進めています。

 この協業を大きく前進させた原動力となったのが、Forcesteed Robotics(FSR)社の参画です。FSRはSpingence社の日本における長年の技術パートナーとして、国内のロボティクスおよび自動化分野において豊富な専門知識を有しています。業界における導入プロセスと企業ニーズの双方を深く理解するFSRは、NTT ARCに対してEdgestarソリューションを強く提案しました。FSRの調整により、関係者間の技術要件は円滑に整合され、この三社による協業体制の立ち上げも迅速に実現しました。プロジェクトマネージャーの横田雅則氏は、「自動運転における最優先事項は安全性である」と強調しています。生成AIを活用することで、大規模言語モデル(LLM)や視覚言語モデル(VLM)が複雑な交通状況下でも人間のように判断し、合理的かつ交通規則に適合した行動選択を可能にします。

コストと性能を両立させるオンプレミスAI導入

 NTT ARCは、LLM/VLMを活用した開発体制を支えるため、クラウドではなくエッジコンピューティングを採用しました。モデルの学習・推論・微調整に必要な演算能力を確保するため、Spingenceの「Edgestar」と弊社のコンパクトなミッドタワー型GPUサーバ「SKY-602E3」を組み合わせて導入しています。

「長期的な費用対効果を踏まえ、ローカル環境での導入を採用しました」と横田氏は説明しています。

 ARCは、同等の性能を持つオンプレミス環境であれば、クラウドサービス1年分の総コストで5年間の安定稼働が可能であることを明確にしました。自動運転は生成AIの継続的な研究開発を伴う長期的な取り組みであるため、クラウド中心のアーキテクチャでは運用コストが大幅に増加する可能性があります。

 SpingenceのEdgestarプラットフォームは、SSDを用いてDRAMの実効容量を拡張するPHISON製aiDAPTIV+技術を搭載しており、大規模モデルの学習におけるメモリ不足の課題を解消します。SKY-602E3 GPUサーバと組み合わせることで、リソース制約のある環境下でも全パラメータの微調整を可能とし、長期的な研究ワークロードに対して高い安定性と性能を提供します。

自動運転AI研究開発に最適なアドバンテックのSKY-602E3

 弊社のSKY-602E3タワー型GPUサーバは、コンパクト設計、高度な拡張性、長期供給という3つの主要な強みにより、ARCから高く評価されています。

 サーバグレードの構成でありながら、省スペース設計により専用サーバルームを必要とせず、一般的なオフィス環境にも導入可能です。本システムは、NVIDIA RTX™ 4000 Ada世代からハイエンドのPRO™ 6000 Blackwellシリーズまで柔軟なGPU構成に対応し、U.2およびM.2の両インターフェイスを用いたスケーラブルなストレージ拡張にも対応します。

 弊社の5年保証と5〜7年の供給保証により、長期運用の安定性が確保され、ダウンタイムの低減や不要なシステム更新の回避が可能になります。これは、長期間にわたるAI研究プロジェクトにとって極めて重要な要件です。

まとめ

 ハードウェア性能に加え、アドバンテックブランドの信頼性と迅速な技術サポート体制が、本プロジェクトの成功に大きく貢献しました。

 Spingence社のCEOであるJesse Chen氏は、弊社の高い信頼性と一貫した製品品質が、Edgestarソリューションの企業導入において大きな説得力を持っていると述べています。さらに、統合やカスタマイズに対する弊社の迅速な対応により、NTT ARCでのスムーズな導入と検証プロセスが実現しました。

 NTT DATA ARC、アドバンテック、Spingence、FSRの協業は、国境を越えた技術シナジーを生み出した成功事例となっています。弊社のSKY-602E3 GPUサーバー、SpingenceのオンプレミスAIプラットフォーム「Edgestar」、さらにはFSRの国内インテグレーション技術を統合することで、NTT ARCは高いコスト効率・拡張性・運用安定性を確保しつつ、生成AIを活用した自動運転技術の研究を推進できるようになりました。この取り組みにより、より安全で高度な次世代モビリティの実現に向けた発展が加速しています。

システム構成図

システム構成図