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アドバンテックのサーバソリューションでエネルギートランスフォーメーションを実現

2022/08/23
Wise-Stack Factory


プロジェクト紹介

近年、気候変動や社会不安の高まりによって、より多くの国で緊急に環境保護対策を講じる必要性があることが認識されています。ほとんどの主要経済国は、「2050年までにネット・ゼロの世界」を達成するという野心的な目標に同意する国際協定や政策に署名しており。その結果、製造業者や投資家、資産管理者からシステムインテグレーターに至るまで、テクノロジーを駆使しながら環境フットプリントを減らしていく新たな方法を模索しています。環境、そして経済という視点から、スマート工場の運用に向けたDX(デジタルトランス フォーメーション)を実現する鍵は、既存のインフラをデータベース処理に対応したものへとアップグレードさせる事につながります。

製造メーカーにとっての現在の課題とは、工場内のエネルギー効率の管理であり、具体的には人手不足、複雑なレガシー装置、大型インフラ、独立した機器モニタリングシステム、年中無休の稼働を維持する必要性などです。環境、そして経済という視点から、スマートファクトリー運用に向けたデジタルトランスフォーメーションを実現する鍵は、既存インフラをデータベース処理に対応したものへとアップグレードすることだといえます。

今日のグローバルマーケットにおいて競争力を維持するには、製造メーカーは従来よりも環境にやさしく、倫理的にも健全なアプローチを実施しなくてはなりません。消費者のみならず、企業もパートナーシップを結ぶ交渉を行う際には、その企業のESG パフォーマンスやサステナビリティに対する姿勢について検討を始めているからです。

第1段階は、エネルギー消費データの可視化です。これには、エッジ・デバイスからリアルタイムでデータを収集し、アプリケーション固有の可視化ダッシュボードに送信して、エネルギーの消費ランキングや比率そして傾向を分析することが含まれます。第2段階は、無駄のない管理を実現するため、エネルギーに対するパフォーマンス指標を設定できる合理的な消費ベースラインを確立させることです。

次に第3段階では、エネルギーへの効率パフォーマンス指標のリアルタイムな比較を行い、消費レポートを作成し、全体的な効率を改善するために異常な消費領域を強調表示させる処置です。第4段階と最終段階では、異なるシステムから収集された製造実行システム(MES)または企業資源計画(ERP)データを統合管理フレームワーク上で統合し、集中監視を促進させることで、運用効率を上げることができます。

では、これはESGとどのような関係があるのでしょうか?産業に関わるどの業界組織にとっても、環境・社会・企業統治(ESG)の重要性はついに転換点に達しています。インテリジェント・デバイスと産業用デバイス管理ソフトウェアを組み合わせることで、生産性を最適化するための新たなレベルのデータインサイトを得ることができます。しかし、消費者の社会的意識がますます高まる中、現代において精通したビジネスリーダーであることは、社会的責任を負うことを意味します。

製造業者が現代のグローバル市場で競争力を維持するためには、より環境的・倫理的に健全なアプローチを採用しなければなりません。消費者だけでなく、企業も協業や提携を交渉する際に ESG パフォーマンスと持続可能性を検討し始めています。したがって、政府が企業が排出削減目標を達成するための最新の戦略や税制優遇措置を検討する一方で、メーカー側は先手を打っておくのが賢明でしょう。ESG の報告によって、企業は地域社会や環境への影響をよりよく理解し管理できるようになり、同時にブランド価値と信頼を築く新たな機会と行動をつかむことができます。

ESG について:
ESG(E=Environmental:環境、S=Society:社会、C=Corporate governance:コーポレート・ガバナンス)とは、企業の行動を評価し、将来の財務パフォーマンスを予測するために用いられる非財務要因を指します。ESGは、持続可能性が環境問題にとどまらないという全体的な視点を採用することで、ステークホルダーが、組織が環境、社会、ガバナンス基準に関連するリスクや機会をどのように管理しているかを理解するのに役立つフレームワークとして最もよく特徴付けられます。一般的に、ESGの観点で提唱される社会的目標には、特定の環境目標の達成に向けた取り組みのほか、社会運動の支援に関する一連の目標:多様性、公平性、包括性を示す方法で企業が統治されているかどうか適切に評価されていきます。

システム内容

アドバンテックのWISE-STACKプライベートクラウドソリューションによるスマートファクトリーエネルギーマネジメントソリューションは、ASMB-830 AMD®サーバボードを搭載した HPC-7320 3U ラックマウントサーバ、データストレージ用に M.2 22110 SSD を2個とホットスワップ対応ドライブベイを2個備えており、広範囲なデータ収集アプリケーションに柔軟に展開できます。ASMB-830 サーバ・ボードは、製造業者がプロセスや現場での ESG データを管理・追跡できるよう設計されており、AMD® EPYC®プロセッサを搭載し、最大5基の PCIe x16 と2基の PCIe x8 リンクアップに対応した、GPUカード、NICカード、RAIDカードが搭載されておりますので、多様なアプリケーションに柔軟な対応ができます。

WISE-STACK 上のアドバンテックの AI×IoT 産業用プラットフォームである WISE-PaaS は、エネルギー管理業務のためのサービスと開発環境を提供します。工場の生産データは収集され、プライベートクラウドに送信され、インフラストラクチャエッジサーバ上でリアルタイムに分析・処理されます。このエッジとクラウドのハイブリッドコンピューティングモデルは、集中型リソースを計算負荷の高いワークロードに使用し、エッジデバイスがほぼリアルタイム処理を必要とするワークロードを処理するという、相補的なリソース割り当て戦略が実現できます。

一方、WISE-PaaS のダッシュボードは、リアルタイムでオペレーション状況を監視するための直感的なインターフェースを提供します。これらのデータ視覚化ダッシュボードは管理者に業務の正確な概要を提供することで、エネルギー管理を最適化し、ESG の観点をすべての企業戦略に組み込むことができます。

ハードウェアの観点から見ると、サーバーでは CPU が最も多くのエネルギーを消費します。 したがって、現在入手可能なプロセッサの中で最もエネルギー効率の高い AMD® EPYC® プロセッサを搭載した ASMB-830 は、最適なパフォーマンス対電力比を実現します。 さらに、アドバンテックの HPC-7320+ASMB-830 ソリューションは Micron の DRAM テクノロジーに対応しており、産業用および自動車用アプリケーションで一般的な極端な温度に対する耐性や、特殊なエンタープライズシステム向けの精密な特注仕様など、幅広いアプリケーション要件への適合性を確保するために厳密にテストされています。Micron の DRAM テクノロジーは、アドバンテックのエネルギー管理ソリューションの性能、製造性、信頼性、およびスタッキング能力を向上させるだけでなく、エッジおよびクラウドインフラストラクチャの将来の開発と拡張のための強固な基盤も提供します。

システム構成図

システム構成図


効果・メリット

  • WISE-PaaS クラウドサービスを付帯したアドバンテックのプライベートクラウドインフラエッジサーバで、開発リスクや顧客向けのコストを削減。
  • ソフトウェア、ハードウェアが組み込まれているため、エネルギー消費やムダが最小限に抑えられ、エネルギー効率がアップ。
  • サーバはセキュリティ脆弱性について実施された何百時間もの品質保証試験に合格しており、顧客に対するリスクの可能性を最小限に低減。
  • 現場での設置が簡単で、リモートメンテナンスにも貢献。顧客の要求に応じ柔軟にアップグレード可能。

アドバンテックが選ばれる理由

アドバンテックの産業用サーバは、より広い周囲温度範囲で検証されており、現場での過酷な条件や環境でも信頼性の高い動作を保証します。HPC-7320+ASMB-830 で構築された WISE-STACK は、遅延の影響を受けやすいタスクやトラフィックルーティングを実行するインフラエッジサーバとして導入でき、エッジデバイスのインテリジェンスを向上させます。さらに、量産前にサンプルもテストできるため、顧客は特定の要件に応じて製品を最適化できます。アドバンテックは、最大5年間の延長保証も提供しています。WISE-PaaS AI×IoT サービスプラットフォームにより、顧客は多数のマシンを簡単に管理でき、パフォーマンスを最適化させ、メンテナンスコストを最小限に抑えることができます。アドバンテックの WISE-STACK を搭載したカスタマイズ可能なエネルギー管理ソリューションは、企業のエネルギー消費管理とスマート工場運営の両立&実現を支援します。

産業指数(IQ)パートナー:Micron Technology

Micron

マイクロン社は、革新的なメモリおよびストレージ・ソリューションの業界リーダーであり、世界のあらゆる人々の生活を豊かにするための情報活用方法を変革しています。マイクロン社は、顧客およびテクノロジーのリーダーシップ、そして優れた製造と運用を常に重視しており、Micron® および Crucial® ブランドを通じて、高性能 DRAM、NAND、NOR メモリおよびストレージ製品の豊富なポートフォリオを提供しています。 同社の従業員が生み出すイノベーションは日々、データエコノミーを促進し、人工知能と 5G アプリケーションの進歩を実現させ、データセンターからインテリジェント エッジ、そしてクライアントとモバイル ユーザー エクスペリエンス全体にわたってチャンスを解き放ちます。 マイクロン・テクノロジー社(Nasdaq: MU)公式サイト ⇒ https://jp.micron.com/