リアルタイムマシンモニタリングシステム
2020/10/12
イントロダクション
コンピュータ統合生産(Computer Integrated Manufacturing)とデジタル情報技術(Digital
Information Technology)でデバイス状態を確認することで実現される機械監視(Machine Monitoring)は、スマートマニュファクチャリング(Smart Manufacturing)を導入する最初のステップとなります。機械監視とは、組み立てや配送を含む生産ライン上の全プロセスを、独自のプロトコルや通信ポートを搭載した装置や機械に監視してもらうソリューションです。こうした装置は生産ライン上に点在しており、省スペースでも設置できる必要があります。そのため、会社独自のシステム内のPLC(Programmable Logic Controller)からクラウドへデータを取得・送信するためにコンパクトかつ分散型のソリューションが求められているのです。

スマート工場内の機械監視(Machine Monitoring)
アプリケーション要件
アドバンテックのモジュラーボックスプラットフォーム Ei-U2484は機械監視ソリューションに最適で、Eiシリーズの中核をなすWISE-DeviceOn(アドバンテック独自のリモート管理ソフトウェア)が搭載されています。このソフトウェアは、迅速かつ簡単なセットアップ方法で監視対象となるエッジデバイスを瞬時に登録し、データの収集や状態の可視化を行えるようにします。また、クロスプラットフォームWebブラウザーで機械の状態やデバイスデータの取得、システム情報などを視覚化するダッシュボードを開発するための包括的なグラフィックAPI(Application Programming Interface)を提供します。データ取得は、近年の生産プロセスにおける重要な要素でもあります。WISE-Edgelinkを搭載したEi-U2484は、PLC制御装置からデータ取得を行うPLC統合アーキテクチャを備えており、 200種類以上のPLCプロトコルを変換してあらゆるタイプのデータを機械知能(Machine Intelligence) で活用することが可能です。
ソリューション
Ei-U2484内に内蔵されるWISE-Edgelinkにより収集された膨大な量とタイプのセンサーデータは、リアルタイムの機械監視に用いられ、WISE-DeviceOnは全ての生産プロセスの障害予測やリアルタイム管理におけるデータの視覚化に用いられました。 モジュラーデザインのEi-U2484は、柔軟なI/O拡張性を提供します。複数のLEDライトは、現場へリアルタイム通知とアラームに用いることができ一元管理が可能です。このように、アドバンテックの正確かつ効率的なEi-U2484ソリューションは、工場のデジタル化を支援し、製造ビジネスをアップグレードします。
