セルフ窓口端末事例(産業用Micro-ATXマザーボードAIMB-506)
2020/12/08
アプリケーション要件
この考え方は、今までお客様と顔を合わせて行っていたサービス形態からデジタル形態へと移行することで、顧客満足度を向上させます。こうした便利でかつカスタマイズされたサービスによって、リアルタイムで自身の口座状況を把握することができます。例えば、セルフ窓口端末(Virtual Teller Machine、以下VTM)を使用すれば、煩雑な銀行取引を行いながらビデオで銀行サービスの専門家と話すということも可能です。
今までのATMでは、機能が限定されており、ボタンでの操作しか行えませんでしたが、一方、VTMでは、従来のフロントサービスの95%を処理する能力だけでなく、柔軟な労務管理によるコストの削減や、時間外にメンテナンスを行う機能も搭載しています。

課題
VTMをカメラやデュアルタッチスクリーン、ネットワークモジュールなどの外部デバイスと接続するには、多様なI/Oスロットや追加の拡張スロットが必要となりますが、ボーダーレスなオンライン通信が普及するにつれ、オンライン銀行でのデータ保護、バックアップ、暗号化といったサイバーセキュリティの重要性が高まっています。このように、ハードウェア、ソフトウェアを包括的に守るセキュリティソリューションが必要なのです。
ソリューション
信頼性の高いUSB制御設計
外部からの攻撃や不具合を防ぐため、AIMB-506ではUSB電源のオン/オフ制御設計で対策しています。このUSB制御設計によって、GPIOでデバイスからの電源供給を停止することができます。さらに、カスタムAPIや、アドバンテックのデバイス管理ソフトウェアである、WISE-DeviceOnを使用し24時間年中無休リモートで監視・制御できます。これにより、従業員の勤務時間、勤務先、地理的制限を抑えることが可能となります。
結論
AIMB-506
- 第9世代Intel® Core™ iプロセッサー搭載
- デュアルチャネルDDR4 RAM、デュアルディスプレイ(eDP、VGA、DVI-D、DP 1.2、LVDS)
- マルチI/O: 20 x USB、14 x COM、16ビットGPIO、1 x M.2(Bキー)
- FCC/CBクラスB認証、ESD保護レベル4(接触4KV)
- 製品寿命約15年
- WISE-DeviceOn、リモートでUSB電力ON/OFF機能付