「次の世代の役者たちへ」夏休みのプログラミング教室
2024/09/13
2024年8月、未来のデータサイエンティストを育むために、福岡県直方市・宮若市・鞍手郡・小竹町、アドバンテックとGLEAP(AIアプリ開発パートナー)、九州大学の学生による、「中高生向けプログラミング教室」を産学官連携プロジェクトとして開催しました。この取組みは4年目を迎え、今年も熱意ある中高生に参加いただく事ができました。
WEBプログラミングコース
プログラミングの初心者向けには「WEBプログラミングコース」を実施。学生達が自分で決めたテーマに沿ってオリジナルのWebページを作成することを目指し、HTML、CSS、JavaScriptを用いた基本的なウェブサイトの作成方法を学びました。
HTML言語(WEB開発用)の説明
チーム内での自己紹介
プログラミングでWEBサイト作成中
参加者は実際に動作するウェブページを作成することで、プログラミングの基礎をしっかりと身につけ、プログラミングの楽しさと達成感を味わうことができました。最終日では参加者たちが自身のWebページを発表し合い、互いにフィードバックを交換することで、より深い学びを得ることができました。
発表サイト:好きな食べ物ベスト3
発表サイト:犬の名前クイズ
発表サイト:おみくじ
AIプログラミングコース
プログラミングの経験がある学生向けには「AIプログラミングコース」を実施。学生達がプログラミング言語「Python」を使用してカメラ画像から任意の形状をした物体(今回はお菓子など)を認識するAIモデルを作成。最後の発表会では、機械学習させた任意の形状の商品パッケージをもとに、参加者各自のアイディアで、画像認識した商品のカロリーや価格の自動計算、商品のおすすめポイントの紹介をおこなうプログラムを実演してくれました。
講師:GLEAP代表 比嘉 恵一朗氏
Python言語でプログラム
九州大学の学生(講師)が手厚くサポート
AI技術が自分たちの生活の中、社会にどう活かされ役立っているのかをアドバンテックの事例を交えて紹介したり、プログラムが実行されるハードウェアがどのように製造されてるのか、アドバンテック 直方事業所内の工場を見学するなど、3日間かけて学んでいただきました。
AIの重要性などAIが解決した課題を紹介
機械学習のために同じ商品を数百枚撮影
発表会:お菓子のパッケージから価格を自動計算
工場見学を通じてプログラミングの重要性を体感
工場見学では、プログラムによって機械が正確に部品を基板に取り付けたり、光を使って検査している様子や、各部品の組み立ての工程、PCカスタマイズサービスのシステムなどを紹介することで、プログラミングの大切さを学んでもらいました。
直方市長も一緒に工場ラインを見学。機械が部品を基板に組み立てる工程を間近で見てもらう。
このプログラミング教室は、地域の人財育成、未来の技術者を育てるための重要な取組みとして継続されています。特にAIやプログラミングに関する知識と技術習得。その技術を社会課題の解決に活かせる人財の育成は、ますます重要な取組となります。今回のこの取組みについてはNHKからもTV取材を受け、8月22日のNHKニュースにてオンエアされました。
参加した生徒の皆様からは「とても面白い教室で大満足でした!来年も是非参加したい!」と好評をいただきました。今回の取り組みを通して、志の高い生徒たちにAIに関わるグローバル企業が地元に存在していることを認知してもらえたこと、そしてアドバンテックの未来の人材育成や理念である「Enabling an Intelligent Planet」の実現の一助となったことはアドバンテックにとって大きな成果となりました。今後もこの取り組みを継続していきたいと思います。
工場見学。アドバンテック 直方事業所は、工場機能と国内製品サービス機能を担っています
ものづくり工程の説明
物流サービス拠点としての倉庫を見学
アドバンテックは企業・大学・行政等、多様なパートナーが参加し、社会の課題や各々の研究を共有するための「InnoWorks@JP」プロジェクトを進めており、今回のプログラミング教室もその一環になります。このプロジェクトでは約300の大学、500のIoTパートナー企業などが集っており、アドバンテックがビジョンとする「Enabling an Intelligent Planet(インテリジェントで持続可能な地球を実現する)」に取り組み、その過程を通じて人と技術、そして共創の輪を育んでいます。