堅牢な産業オートメーションと産業用制御向けに最適なNXP i.MX 8Xファミリ搭載SMARC2.1モジュール アドバンテックROM-5620を販売開始
2020/05/27
産業用コンピュータの分野において世界トップシェアのアドバンテック株式会社(Advantech Co., Ltd. 本社:台湾台北市/日本法人:東京都台東区、以下アドバンテック)は、NXP i.MX8Xアプリケーションプロセッサベースである、初のArm®Cortex®-A35、ROM-5620 SMARC 2.1モジュールを発表しました。ROM-5620は、超低消費電力設計と拡張動作温度を特長としており、産業オートメーション機器やHMIデバイスに最適です。オートモーティブグレードSoC、また関連する産業グレードコンポーネントを採用することで、長期供給および-40°C〜85°Cという広範囲な動作温度を実現しています。ROM-5620は、AIM-LinuxおよびWISE-Paas/DeviceOnを搭載しており、Linux BSP内での産業向けアプリとSDK(ソフトウェア開発キット)アドオンとともに長期メンテナンスを提供し、市場投入までの時間を短縮しています。2x GbEイーサネットコントローラー、2x CAN bus、そしてデュアルチャネルLVDSまたはMIPI-DSI、PCIe 3.0・USB 3.0・4レーンMIPI-CSI2などの広範囲I / Oインターフェース搭載のソフトウェア構成可能なディスプレイソリューションがROM-5620でサポートされています。
効率のよい超低電力設計
自動制御機器、デジタル機器用の豊富なI / O拡張オプション
ROM-5620はSMARC 2.0/2.1規格に準拠し、高帯域幅2GB LPDDR4メモリ、16GB eMMCおよびデュアルGbE LANコントローラー採用しています。また、ソフトウェア構成によりを通じ、1x デュアルチャネルLVDSまたは2x 4レーンMIPI-DSIの柔軟なディスプレイソリューションを提供しています。I / O拡張には、1x USB3.0、2x USB2.0、1x PCIe3.0、1x SDIO、および3x UART、1 x 4レーンMIPI-CSI2、4 x I2C、2 x SPI、2 x CANbus、12 x GPIOインターフェースを備えており、自動制御や堅牢なアプリケーションすべての必須要件を満たしております。
リモートデバイスの制御・管理のための付加価値AIM-Linux + WISE-DeviceOn
アドバンテックは、柔軟で長期的なサポートを通じて、ソフトウェア開発を加速させるのに役立つLinuxアプリケーション向けのAIM(Allied・Industrial・Modular)フレームワークを提供しております。AIM-Linuxサービスは、検証済みの組み込みOSプラットフォームと産業向けのアプリおよびSDKを提供し、ユーザーはアプリケーションソフトウェア開発に集中するために必要な組込みソフトウェアツールを簡単に選択できます。ROM-5620は、安全に自動化されたデバイスオンボーディング、リモートデバイスモニタリング、およびソフトウェア無線アップデートのためのWISE-PaaS/DeviceOnも搭載しています。
ROM-5620 の主な機能
- 2〜4個のCortex-A35およびCortex-M4Fを搭載したNXP i.MX 8X DualXPlus / QuadXPlus 1.2GHzプロセッサ
- 64ビットLPDDR4 2GB、16GB eMMCおよび8MB QSPI NORフラッシュ
- 4Kp30 H.265 / H.264デコーダ、1080p30 H.264エンコーダ機能
- 4.45W(最大)@ 5Vの超低消費電力
- ソフトウェア構成によるデュアルチャネルLVDSまたは2 x 4レーンMIPI-DSI
- デュアルGbE LAN / 1x PCIe 3.0 / 1 x USB 3.0および2 x USB2.0 / 3 x UART / 2 x CAN bus/ MIPI-CSI
- Yocto2.5 AIM-LinuxおよびAndroid
BSPでのマルチOSサポート
- 動作温度:0〜60°C / -40〜85°C