エアコンプレッサー向けArmベースエッジコンピューティングゲートウェイ、EPC-R3220
2020/7/1
アプリケーション要件
IoTが普及している現代では、インターネットに接続したデバイスがますます増加しつつあります。近年の戦略分析レポートによると、「2025年までにIoTデバイスは386億台に上る」と予測されています。ますます普及しつつあるIoT革命によって、データが大量に生成され、それに伴い、エッジコンピューティングゲートウェイは、デバイス管理やデータ収集、データ送受信における主要な要素になりつつあります。
課題
有名な某エアコンプレッサー製造業者は、機械上の動作データ(温度、圧力、振動、稼働時間)をリアルタイムで取得し、機械分析や寿命評価、予測メンテナンスを実行することができるソリューションを開発してゆきたいと考えていました。エアコンプレッサーは通常、適切なイーサネット設備が不足した厳しい環境下で配備されるため、エッジコンピューティングゲートウェイには、過酷な環境向けの広範囲動作温度補償や、ネットワーク開発向けのワイヤレス拡張機能といった要件を満たす必要がありました。さらに、利便性の高いモニタリング機能や複数ユーザーによるアクセス権のため、クラウドベースでのサービスが求められました。
ソリューション
ソリューション
アドバンテック組込みエッジコンピューティングゲートウェイであるEPC-R3220は、TI Sitara AM3352 Cortex-A8プロセッサと統合されており、高いコンピューティング効率、低消費電力、コスト効率を実現しました。EPC-R3220は、2xギガビットイーサネットや2x RS-232 / 422/485、6x GPIOマルチI / Oインターフェイスを搭載し、組込みエッジコンピューティングゲートウェイにおける大半の要件を満たします。広範囲な電源入力と動作温度によって、不安定な電源障害からシステムを保護し、製造環境下での安定した稼働を可能にしました。
アドバンテックDeviceOnは EPC-R3220に内蔵されており、このインテリジェントなデバイスメンテナンス管理ソフトウェアによって、効率的で信頼性の高いリモートモニタリングを実行し、機械内の動作ステータスを追跡、および無線(OTA)でソフトウェアアップグレードをサポートし、稼働とメンテナンス効率を向上させます。EPC-R3220を採用することで、エアコンプレッサー製造管理能力を向上させながらも、機械ネットワーキングとリモートモニタリングを通じてメンテナンスコストを削減し、アドバンテックがこうした業界での効率的な管理をいかに支援しているかが再度明らかになったのです。
組込みIoTゲートウェイ EPC-R3220
- TI Sitara AM3352 Cortex-A8 プロセッサ
- オンボード1GBメモリと8GBフラッシュストレージ
- 2GbE, 2 x RS-232/422/486, 6 GPIO, 1 USB
- 12~24VDC入力 /-20 ~70℃動作保証温度範囲
- WISE-DeviceOnソフトウェアをサポート